果てしなき流れの果てに

自由に書き自由に消す

2020-01-01から1年間の記事一覧

150万人のユダヤ人の子どもたちのことは誰も覚えていてくれない

『エヴァの震える朝』という本を先日、手にした。表紙の中で静かに微笑む少女の写真に魅了されたからだ。この本には15歳の少女が生き抜いたアウシュヴィッツという傍題がつけられている。 この手記を書いたエヴァ・シュロスはアンネ・フランクの義姉というこ…

嗚呼!戦前の少女小説

久しぶりに少女小説が読みたくなり本屋へ足を運び、川端康成の『親友』を手に取った。 (街の小さな本屋に置いてあるとは思いもしなかった。こういう予想外が起こるから本屋はいい。) 発表は1954年ということだが、パラパラめくったところ恐ろしいまでに文…